2008年7月14日月曜日

鬼ヶ島の笛吹き

「鬼のいぬ間の洗濯」というけれど
私の場合は「鬼のいぬ間の笛吹き」だ
鬼というのは、うちの(雑役)夫のこと
家仕事なので年中家にいる。おまけに出不精
そして、笛嫌い。とりわけ私が吹く笛の音が
特にきらい。理由は簡単、ヘタだからだ。
こそこそ遠慮しいしい鬼にきらわれながら
笛の練習をはじめて、かれこれ十数年
腕のなさか鬼の迫害のせいか、ちっとも
上達しない。
十年前と同じところを、今もきっちりまちがえる。
まちがえる箇所を指が正確に記憶しているらしく
みごとにまちがえる。ハンで押したように
ヘタにもならないがうまくもならない
たまーに、鬼も歯が痛くなるときや、ペンキを
塗りたくなるときや、竿をふりまわしたくなる
ときがある
歯医者やホームセンターや釣りへ、鬼が消えた
すきをねらって、ここぞとばかり笛を吹く
さすが音色がちがう
同じ笛とは思えないうっとりする調べ
つまづく箇所もすらすらクリアー
抑圧がないと、こうもちがうのか
バッハもモーツアルトもヘンデルも
メドレーで吹きまくる
もしや、うまなったんちゃう・・・
しかしだ、鬼が帰館するやいなや、あら不思議
指は固まり息が乱れる
元のヘタに正しくもどっている
かくして鬼は私のヘタな笛をますます嫌う
鬼退治なしに私の笛上達の前途は暗い

0 件のコメント: