2008年4月3日木曜日

町の春

山にかこまれた田舎ぐらしをしていると、時折無性に、排気ガスや
地下鉄の人ごみの匂いが恋しくなるときがある
山の春はもうおなかいっぱい味わっている
ここらでひとつ、町の春も味わってみたい

てなことで大阪へ
淀屋橋から川沿いに歩いて10分、土佐堀川のほとりにたつグラフへいく
いい感じに古びたグラフビルディングの階段を4階まで上がると、いきなり
白い根っこのオブジェのようなヤドカリのオバケのような物体がおでむかえ
ーこれは いったい 何者なんだ!
さんさんと光が入り土佐堀川の苔色の川の流れが見渡せる空間に
キュートな多肉系植物やユニークなはっぱの観葉植物が楽しげに
並んでいる どこからかもってきて飾ったというより、ここで生まれて
すくすく育ちましたという顔をして
グラフの家具や生活雑貨が配された広々した空間と植物が
すっかりなじみ合って、緑の温室のようだ
互いが互いをひきたてあっている心地よい光景
ーうむうむ、私も帰ったらさっそく心を入れかえ植物とのつきあい方を
考え直さねば どうもいままでおちゃらかいきあたりばったり過ぎたようだ
あまりにも無軌道無計画無思想だった

とかなんとか ムラムラ園芸熱を沸騰させながらグラフ向かいの
国立国際美術館でアボリジニ「エミリー・ウングワレー」展をみる
ぶっとぶ迫力 すごすぎるおばちゃんである このエネルギーの噴射は
ただごとではない 神がかり的である
アールブルュト、アウトサイダーアートと通底しあう魂のゆさぶりを感じる
やっぱり町の春は刺激的だなあ





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