2008年4月23日水曜日

鳥居

家の前にたつ八幡宮の鳥居を5年ぶりに塗り直した。

5年前までは、ペンキが重ね塗りしてあり、
下地ぬりを含めた、4層のペンキがいたるところではげて、めくれあがりかわいそうなくらいだった。
業者に頼んでも2年くらいしか持たないし
地元の者でなんとかならんかな?の声があがるなかしかたなく引き受けてしまった。
4層のペンキをとにかく木肌が見えるまで落としてしまうので、しっかりとした足場を組み
電動工具を動員しての、けっこう大変な作業だった。

ペンキを塗っても、同じことの繰り返しになってしまうし
どんな材料を使うのか、ずいぶん考えたが最終的にオスモカラーに落ち着いた。
ドイツ製の顔料系の塗料で重金属による発色ではないと説明してあったと思う。
オスモの下地剤をぬって2日まち、オスモカラーを1回塗っては2日まち
もう一度塗ってから足場を解体するのに2日まつという作業時間より
待ち時間のほうが長いという、今のこういう作業のテンポにはなかなか合わない
手間のかかる作業だった。

5年ぶりの今回は簡単な足場を組み、前回と同じとなりの陶器づくりの人と
2人で塗り直したが、めくれもないしはげてもいないし、汚れをこすりおとしてから
かんたんに塗ってお終い。
あと1回塗れる分のオスモカラーがあまってしまった。
年取ってくるとあんまり高い所に上がるものではないと思うがどうなるやら。

去年から塗り直しのことを、総代さんと顔をあわすたびに「どんなもんやろ?」と言われていてので
見事に咲いた近所の大島桜のような気分になった。(どんな気分?)

2008年4月16日水曜日

陶器まつり

今年は二日間とも好天気に恵まれたなかで桜まつりも無事終了。
毎年お手伝いにかけつけてくれる人や、顔見知りの人たちで大変にぎやかだった。
陶器まつりもいろんなところで行われていて新鮮さは失われているが
この陶器まつりは場所にも時期にも恵まれてのんびりとした雰囲気がただようのがいい。
30年以上も焼き物を作っているがこれからおいしい器が作っていけるかどうかは
気持ちの持ちようひとつにかかっていると思う。

とにかく2日間の行事を無事に終えることができました。
どうもありがとうございました。

2008年4月3日木曜日

町の春

山にかこまれた田舎ぐらしをしていると、時折無性に、排気ガスや
地下鉄の人ごみの匂いが恋しくなるときがある
山の春はもうおなかいっぱい味わっている
ここらでひとつ、町の春も味わってみたい

てなことで大阪へ
淀屋橋から川沿いに歩いて10分、土佐堀川のほとりにたつグラフへいく
いい感じに古びたグラフビルディングの階段を4階まで上がると、いきなり
白い根っこのオブジェのようなヤドカリのオバケのような物体がおでむかえ
ーこれは いったい 何者なんだ!
さんさんと光が入り土佐堀川の苔色の川の流れが見渡せる空間に
キュートな多肉系植物やユニークなはっぱの観葉植物が楽しげに
並んでいる どこからかもってきて飾ったというより、ここで生まれて
すくすく育ちましたという顔をして
グラフの家具や生活雑貨が配された広々した空間と植物が
すっかりなじみ合って、緑の温室のようだ
互いが互いをひきたてあっている心地よい光景
ーうむうむ、私も帰ったらさっそく心を入れかえ植物とのつきあい方を
考え直さねば どうもいままでおちゃらかいきあたりばったり過ぎたようだ
あまりにも無軌道無計画無思想だった

とかなんとか ムラムラ園芸熱を沸騰させながらグラフ向かいの
国立国際美術館でアボリジニ「エミリー・ウングワレー」展をみる
ぶっとぶ迫力 すごすぎるおばちゃんである このエネルギーの噴射は
ただごとではない 神がかり的である
アールブルュト、アウトサイダーアートと通底しあう魂のゆさぶりを感じる
やっぱり町の春は刺激的だなあ