2007年5月27日日曜日

九州旅行 - 後編

次の日は別府に向かう行程。日之影町、高千穂町から蘇陽町を抜け、
阿蘇山の麓をぐるりと一周してやまなみハイゥエイへと入ることになる。
出発してまもなく、道路と併行してのびる高千穂鉄道の線路は、
おととしの台風による被害の影響で運休したまま。
線路は赤サビ、草も伸びほうだい。
日之影町の家並みはバイパスにかかる陸橋の200mあまり下に見える。
あと何年後かこの道を走ることがあるとすれば、この風景はどうなっているのか、
少し感傷的な気持ちになった。

阿蘇山は、すばらしい晴天なのに、ひどい黄砂がかかりまったく見えなかった。
やまなみハイゥエイでは、途中でジャージー牛の群れに出くわしたら、
車を止め、鼻ヅラをサク越しになでたかったけど、
雄大・広大なこの地のどこにいるのやら、
ほとんど、影さえみえず、そのまま由布院に出てしまった。

由布院では岩下コレクションを訪問。6年前の開館時に訪れて以来。さらに充実していた。
150台の世界中のバイクの旧車。かなりの数の、戦前から戦後にかけての生活雑貨から、電化製品。
もともとは宝珠山に開いたコレクション館が由布院に6年前に移転したとのこと。
そのため、宝珠山にゆかりのある高倉健関連の物もかなりの数が展示されている。
バイク好きにも、雑貨好きにもこたえられないコレクション館だと思う。
半永久有効の半額割引券ももらったけど、大事にとっておきます。

由布院の中心部はあまり興味がないので素通り。
そのまま山岳道路をかけあがり、鶴見岳周辺から一気に別府へと下っていく。
さて、次は「ワンダー・ラクテンチ」。この前(10年以上前?)は「ラクテンチ」だったけど、
経営母体が変わったのか、今回は「ワンダー」がついている。
「ワンダー」はいいけど、以前「ラクテンチ」の時に有った案内標識が見あたらない。
あぶないけど、道路のUターンを繰り返しながら、ホームページで調べておいた電話番号に電話。
別府の町を知らない者には、なかなか分かりづらい説明だったけど、ようやく到着。

ケーブルカーにのって遊園地に上がっていくのだけど、ケーブルカー内のアナウンスがすばらしい。
紙芝居のはじまり、はじまり。の感じ。
温泉は4時までの入場と聞いてあわてて風呂に入る。300円だった。
別府の町が眼下に広がる。いつもはカラスの行水タイプなので、
こいうところに来ると、必ず湯あたりをおこし、フラフラ状態になってしまう。
こんなにお客が少なくてどうやって経営が成り立っているんだろうか?と思うが
そのため動物や鳥たちはストレスがないらしく、すごく健康的にみえる。
タイムスリップしたような場所から下界に下り、別府港に着いた。

今回はレトロな旅だったんだ。





九州旅行 - 前編

ひさしぶりの帰省もかねて、関西汽船の大阪南港ー別府航路を利用して旅行に出た。
別府下船後は、関アジ、関サバで有名な佐賀関経由で臼杵に到着。
まず、石仏さんたちを拝見。山からせりだした岩の部分に石仏が彫ってある。
やわらかい性質の岩らしいが、それにしても彫りはかなり緻密、精巧。
鎌倉から平安時代にかけての作との説明があるが、
石仏の顔の雰囲気は、インドっぽい雰囲気が濃い。
仏教の歴史にはうといけど、シャカの仏教が儒教などの影響をうけながら
今の仏教に変遷していく、各地の段階の違いを現しているのかもしれない。
それにしても人はすごいことをなしとげる。

その後となりのヤマコ臼杵美術博物館を見学。
この地の遺跡群からの発掘品と、1600年に入城した稲葉家の螺鈿細工を中心としたお道具類。
小さいながらもなかなか見ごたえのある博物館でした。
これらの文化的遺産をみると、臼杵はおおくの物と金の集まる場所だったんだと思う。

次は臼杵市街。まず野上弥生子文学記念館を訪問。
野上弥生子が芥川龍之介に「自殺のススメ」を語ったくだりが面白かった。
次に荒物屋さん。我が家は荒物屋さんが大好き。
タナカヤ荒物店は造船関係の仕事が中心らしく、昔仕入れて売れ残っている
雑貨品はどうでもいいらしく、ホコリをかぶって棚の上に残ったまま。
おかげで写真の竹カゴと、つるべバケツを買うことができた。
しかも昔の値段のままらしく2つで、1.350円。これは良かった。

翌日は、実家近くの港に釣りにお出かけ。4時間ほどいたと思うけど、
ウキが一度も動かなかった。残念。
だけど、この時期に宮崎から鹿児島にかけてでしか食べられない、
「キビナゴ」の刺身を食べることができた。
本当にひさしぶりに食べたけど、うまかったなー。
ところで、おいしい干物も作っている、この魚やさんで聞いたけど、
アジ、サバの干物は、一本釣りの魚と、網であげた魚とでは3倍ほども値段が違うらしい。
ようするに死に方の違い。なるほどね。





2007年5月20日日曜日

庭園贅沢

いつのまにやら、坂田工舎では、畑は和章、庭は菜穂子の支配領分となっている。
かつては、領土の区分があいまいで常にいざこざがたえなかった。
畑に花の種をまいて、ひともんちゃく。
花壇に野菜の苗を植えこまれて、また、ひともんちゃく。
花より団子派の畑の王様は、どうも花などチャラチャラして喰えないものが
自分の領土に侵入してくるのが許せないらしい。

彼の目下の天敵はモグラ。
この撃退法に、かなり資本投入していると思われる。
(投入額に関しては、決して口を割らないから)。
ホームセンターやネットで何やら購入しては、すぐ効果がなくなり、
日夜、次の対抗手段を模索している。
どうやら、モグラの方が王様よりかしこいらしい。
今までも、畑には、サル、イヌ、シカ、イノシシが攻め込んできたし、
空からは、カラスやヒヨの常連さんたちも狙っている。
そのもっと昔は、家の三人の子どもらが一番の天敵で、
イノシシ以上に、種をまいた畑の畝の上をあばれまくってくれた。
でも、今の王様の最大の悩みの種は、ひたすらモグラ。
地中からトンネルを掘って潜入してくる憎っくきゲリラ軍団。

だけど、被害の及ばない庭の女王様にとっては、モグラって嫌いじゃない。
むしろ、好き。サングラスかけて、シャベルで、せっせとトンネル掘ってさ。
けなげじゃん。いじらしいじゃん。
かくして、こういう女王様の態度がどうも王様の逆鱗にふれるらしい。

因みに写真はモグラ擁護派の女王様のガーデン。




2007年5月14日月曜日

野菜の季節

ようやく、野菜苗の植え付けが終わった。
小さな畑だけど、草引きや支柱立てなどの準備になかなか取りかかれず、
いつもより10日ばかり遅れて、やっと畑らしくなった。

とれたて野菜のおいしさは格別だけど、
旬の頃になると、毎日同じ野菜を食べてるような気がする。
子供が、二人も出て行ってしまうと、一回あたりの消費量もへってしまい、
ますます同じ野菜と向き合う回数が増えてしまうことになり、
植え付けや、種まきに少しちゅうちょする。
買ってきた苗だし植えなきゃもったいないかな、そんな気分もちらつく中での作業になるが
畝におさまった苗をみると、いつもどおりの初夏が来たようでほっとする。

年々成長してきた木香バラがアーチをつくりだした。
あまり強い香りはないけれど、このくらい花の数がそろうと
さすがに甘い香りがはっきりとわかる。
すきとおるような光の中の花々を見るにつけ
年々、この季節が好きになっていく。

2007年5月6日日曜日

展覧会終了しました

今日6日は、朝からシトシトと雨が降り続き、
昨日までの連休3日間の疲れをいやすような、静かな連休最後の一日でした。

たくさんの方に来ていただき、「空 鍵屋」での個展を無事に終えることができました。
本当にありがとうございました。

これからもよりよい作品ができるよう、がんばっていきたいと思っています。