2008年11月23日日曜日

岡崎あたり

息子が国立近代美術館で開催中の
「エモーショナル・ドローイング展が素晴らしかった」
と言うもんで、散歩がてらに見に行ってきた。

まあ、それほどでもないなというのが感想。
小品が多いだけではないだろう。
今年初めに近江八幡でみたアールブリュットでは
「すごい」と思ったが、その感じはなかった。

60年代後半から70年代前半のダイナミズムの記憶が
見る側の視線を曇らせるのだろうか?とも思うが
それではアールブリュットを説明できなくなる。

ものを作り出す原点が問われている感じがするが
自分の場合あまいからむずかしいよ。ほんと。


2008年11月11日火曜日

ありがとうございました

代々木上原「うつわや」での個展が無事終了しました。
東京では、はじめての個展でいろいろ心配でしたが、
たくさんの方においでいただき、心よりお礼申し上げます。

個展直前までは、ものがひしめきごったがえしていた
仕事部屋も、いまではすっかりガラーンとして
さびしいような、うれしいような気持ちです。

この部屋から、とび立っていったものたちが
皆様のおそばでかわいがっていただけることを
願っております

            坂田菜穂子

2008年11月9日日曜日

学習発表会

小学校の学習発表会を、見に行ってきた。
以前は2月の寒い時期に行われていて、
体育館に運びこんだこたつの中に入っても震え上がっていたが
11月に行われるようになってからは、けっこう楽チン。

低学年の発表はいつ見てもおもしろい。
高学年になると、テレクサイとかハズカシイとかの気分が
こちら側にも伝わるのか、こちらもナカナカ素直に見れない。

子どもの描くサツマイモの絵をみても
低学年の子は画面いっぱいにサツマイモを描いているのに
高学年になるにつれて、いろんなバランスを考えるのか
サツマイモそのものを愚直に描けないようだ。

成長するというのは、ムズカシイのよね。多分ね。


2008年11月3日月曜日

水都大阪での一日

次男がサントリーミュージアムで行われている、アートストリーム2008に
出店してるので大阪に行くことにする。
3人の子どもをつれて海遊館に行ったのはだいぶ前のことだから
久しぶりの大阪港だ。
100あまりのブースがありざっとながらも全部見て歩く。
若い人のやっていることは、けっこうおもしろいのだが、
「なんじゃこれ!」というのはなかった。残念。
次男はポストカードや板絵を出しているのだが
「風が強くとばされる」とぼやいていた。
この季節になると海ではけっこう風が吹く。

先週の日曜日には音海の筏に釣りにいった。福井県に入った
あたりから、雨がふりはじめてここから引き返すのもくやしいからと思い
予定どおり釣りをしたが、メチャクチャな風とよこなぐりの雨で
いろんなものは飛ばされるし、サンザンだったのを思い出した。

帰りは地下鉄で肥後橋まで行き、長男の働いている仕事場をみせてもらう。
土佐堀川のそばに建っているちょっと古めの4階建てが会社。
ここらあたりでもまだかすかに潮の匂いがする。
なかから見える橋は筑前橋だし、もよりの駅は肥後橋だし
さっきまでいた大阪港から続く海路の延長線上にいろんな藩の蔵屋敷
などがあったのだろう。
海上交易といえば莫大な富の集積があったはずなのに
外からみるかぎりではそのおもかげはない。

長男はもう家をでてしまったが、この町中から毎日終電を使って
炭山まで帰ってきてたのかと思うと、若く体力があるとはいえ
よくやったよなと、ちょっと感傷的な気分にもなった。

とにかくよく歩いて、よく見たが、海と川を背景にして
よけいに心豊かになったような気がした。