2008年10月14日火曜日

迷い道ぐるぐる

いよいよ東京での個展が近づいてきた
目下、最後の悪あがき状態
あれやこれやと迷い多き、悪戦苦闘の日がつづいた
結局わかったことは、自分が好きなもの、
自分が使いたいものしか作れないということ

楽屋話になるが、たとえば1つのバッグを作る
でき上がるまで、実際手を動かして作っている
時間より、頭の中で迷っている時間の方が圧倒的に長い
・・・形は、素材は、色は
・・・ポケットの位置は、ボタンの色は、ステッチの幅は
たった1つのバッグが作り上がるまで、ほとんど迷っている
その迷路を抜け出る決め手になるのは、最後は
自分のモノサシ
自分が好きか、使いたいか
これしかない
いつしか、迷路の中で右往左往することも
ひそかな愉しみになってきた


2008年9月28日日曜日

お山の小学校の運動会

我が家の子どもたちも卒業した、ちっちゃなお山の小学校の運動会。
こういう地域だから他の行事も盛り込まれていて、なかなかにぎやか。
「あの子はどこの子どもさん?」とか「あの人は何という人?」とか
聞きながら、いろいろな話をいろいろな人とする。
そしてけっこうたくさんの種目に参加する
ハードなのは遠慮するのはもちろんのことだが。

来年もまた参加することになるだろうが、あの子が
こんな風におおきくなったのかと思えるのは楽しいことだ。
いろいろなことをしながら実りの秋が過ぎていけばいい。


2008年9月15日月曜日

到来物

一昨日友人 I さんから小包が届く
あけてびっくり玉手箱。なんと松茸!
立派なやつが二本。堂々と竹皮の箱のなかで
南天の葉をしいておさまっている。秋の味覚の
王者、そのカンロク十分な風格ある姿形。

しかしだ、ふふふ。
実はこれ、紙でできているのだな
ティッシュを丸めて、焦がして、松茸もどきに
してあるのよね。でも、すっごいリアル
本物より本物らしい
しかも永谷園のまつたけのお吸い物の匂いまで
つけてある。この芸の細かさ、こだわりぶり

I さん、しっかり驚かせてもらいました
笑わせていただきました
感服つかまつりました

2008年9月1日月曜日

フラメンコと釣り

先週の金曜日は、北区の北文化会館でフラメンコの鑑賞。
「フラメンコ、見に来てくれない?」と知人からたのまれた。
彼女がフラメンコ教室に通ってるなんて
全然知らなかった。おどろきました。

全部で15曲くらいあったかな。
カンテもいいし、生のギターもすばらしい。
しかし出てくるダンサーは皆女性、男の生徒さんはいないんだ。
いろんなことに積極的なのは女性の方だから仕方ないか・・。
フラメンコは背中と指先で決まる。
けっこう本格的で、楽しかったし素晴らしかった。

日曜日はまた釣り。
今度は知り合いの車に乗せていってもらったが、
紀北町(尾鷲の近く)は遠い、遠い。
自分は例のごとく五目釣り。知人二人はダンゴ釣り。
雨が多かったせいで、釣果はいまいち。
ときどき小雨に打たれながらも
海の上でユラユラと一日過ごすのは気持ちいい。
次回は自分もダンゴ釣りにちょうせんしよう。




2008年8月24日日曜日

地蔵盆

8月も終わりに近づくと、ここらあたりでは地蔵盆だらけになる。
我が家では、一人は地蔵盆は日本中いたるところで行われてると
思って育った者。
もう一人は京都に出てくるまで、地蔵盆を知らなかった者。
地蔵盆はあって当たり前と思う者と
地蔵盆にはどんな意味があるのか、ふと考える者との差は大きい。

今年は地蔵盆に藍染めの時間がもうけられて、うちの奥さんが
簡単なしぼり染め教室をひらいていた。
子供会が100円均一でそろえたTシャツを染める企画もよかったのか
参加者はいっぱいだった。

最近は子どもたちも忙しいのか、遊び回る声の聞こえない
夏休みとなってしまったが、
ワイワイガヤガヤ、大勢で一時を楽しむ
これが地蔵盆なんだろう、多分。

地蔵盆が終わるともう秋だ。




2008年8月16日土曜日

ニューヨーク  ニューヨーク

家から歩いて10分以内に10軒以上の風呂屋が
ひしめく風呂屋乱立地帯で育ったせいか、いまだ
町を歩いていても、風呂屋ののれんにフラフラ
誘いこまれる。「ゆ」の字が手招きする。

先日も実家に帰ったとき、近くの源ケ橋温泉に
入ってきた。ここは全国銭湯ランキング第一位に
輝く有形文化財指定の風呂屋だ。まさに郷土の誇り。
商店街の路地を入ったどんつきにある戦前からの建物
入口の屋根の上には、自由の女神像。しかも二人、
しかも二人とも、かなりの老体。古色をまとえるだけ
まとったその姿に、なんでここにおるん?とつっこみ
たくなる。どうやら入浴とニューヨークの洒落らしい
この場違いさは、それしかない。
女神像のその上には、これまた風雪に耐え抜いた
しゃちほこが二匹。老体に鞭うってしゃっちこばっている。

店開きの3時ちょうどに入ったら、レトロな脱衣場には
すでに湯から上がったおばあちゃんが三人。それぞれ
レトロなからだで涼んでいる。開店時間も、客にあわせて
もうええかげんらしい、このユルさ。
洗い場の戸を開けてキョロキョロしてたら、中にいた
おばちゃんが、洗面器はここにあるのを使ったらええよ、
すっとんできて教えてくれる。見ず知らずの私に、あれやこれや
と入浴指南してくれる。ほっとけへんのやな、こんな世話やきの
おばちゃん、昔ようけおったなあ。
大阪の湯が、毛穴の奥へじんわりしみこんでいく。
まだ陽の高い湯舟から天井を見上げていると、子どもの頃の
遊び場でもあった数々の風呂屋のことが思い出される。
映画館と風呂屋の数だけはふんだんにあるゼータクな環境だったよなあ
いまでは風呂屋は激減、映画館は壊滅状態。
自由の女神もさぞかしさびしいにちがいない。

2008年7月14日月曜日

鬼ヶ島の笛吹き

「鬼のいぬ間の洗濯」というけれど
私の場合は「鬼のいぬ間の笛吹き」だ
鬼というのは、うちの(雑役)夫のこと
家仕事なので年中家にいる。おまけに出不精
そして、笛嫌い。とりわけ私が吹く笛の音が
特にきらい。理由は簡単、ヘタだからだ。
こそこそ遠慮しいしい鬼にきらわれながら
笛の練習をはじめて、かれこれ十数年
腕のなさか鬼の迫害のせいか、ちっとも
上達しない。
十年前と同じところを、今もきっちりまちがえる。
まちがえる箇所を指が正確に記憶しているらしく
みごとにまちがえる。ハンで押したように
ヘタにもならないがうまくもならない
たまーに、鬼も歯が痛くなるときや、ペンキを
塗りたくなるときや、竿をふりまわしたくなる
ときがある
歯医者やホームセンターや釣りへ、鬼が消えた
すきをねらって、ここぞとばかり笛を吹く
さすが音色がちがう
同じ笛とは思えないうっとりする調べ
つまづく箇所もすらすらクリアー
抑圧がないと、こうもちがうのか
バッハもモーツアルトもヘンデルも
メドレーで吹きまくる
もしや、うまなったんちゃう・・・
しかしだ、鬼が帰館するやいなや、あら不思議
指は固まり息が乱れる
元のヘタに正しくもどっている
かくして鬼は私のヘタな笛をますます嫌う
鬼退治なしに私の笛上達の前途は暗い