2007年6月12日火曜日

春菊

畑の春菊の花が満開。
「おまえはほんとに春菊かい!?」
と疑いたくなるほどの神々しい美しさ。
不思議なことに、同じ種から黄金色のと、
白に黄色のライン入りとの二種類の花が咲く。
丈夫でたくましく、倒れても踏まれても、
雪にも霜にもめげず、何が何でも咲く。
そして、うちの過保護な庭の花なんかより、
しゃくにさわるがよっぽどきれい。
冬は鍋やごま和え、おひたしで舌を楽しませ、
今は、花畑になって目を楽しませてくれている。
そして、そして、この花が驚くほどよく染まるのだ。
花だけ摘んでコトコト大鍋で煮だす。
鍋のふたをとるとモウモウと薬草めいた花粉の匂い。
魔女気分でグラグラする鍋の中をかき混ぜる。
 写真は天竺木綿の袋を染めたもの。
みょうばん媒染でグレープフルーツのような黄色(左)
鉄媒染でわさび色(中)
銅媒染でからし色(右)
食べて見て染めて、一粒で三度おいしい。
春菊三段活用。
私、内田春菊も含め、春菊ファンです。


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